信州の“おもてなし”Blog

2022.10.17

上田地域の旬でおいしい農産物が集まる! 農産物直売所「あさつゆ」

 上田地域の旬でおいしい農産物ならここ! と「Restaurant溪」のスタッフが自信を持っておすすめしているのが、上田市丸子農産物直売加工センター「あさつゆ」(以下「あさつゆ」)です。
『Restaurant溪』にとって「あさつゆ」は、地元の生産者や農産物をよく知るエキスパート的存在。だからこそ安心して旬で朝どれのおいしい農産物を仕入れることができます。
週末には開店前から行列ができることもあるほど人気の「あさつゆ」。どのような特徴や魅力があるのか、あさつゆ運営組合の伊藤良夫組合長に話しを伺いました。

-毎日の食卓で使えて、よく食べるものを

山のような三角屋根が特徴的な「あさつゆ」。店内には県内外から訪れた人たちが買い物かごいっぱいに商品を抱えています。入ってすぐの場所にあるのは、売れ筋である朝どれ野菜や旬の果物です。
ひとつひとつをよく見ていくと、ぐるりと曲がったキュウリや大きく育ってはちきれんばかりのトマト、ツヤが見事なナス…と姿かたちがなんとも自由。スーパーには並ぶことがない“規格外”の農産物からは、のびのびと育った印象を受けます。訪れた人からは「こんなに大きな野菜、初めて見た!」「これは安いねぇ」といった会話がちらほら聞こえてきます。
「農家にとって“規格外“は、ごく自然で当たり前のこと。あさつゆでは、生産現場に近い野菜を提供しているんです」と伊藤さん。

 「あさつゆ」がある丸子地域は標高500m地帯にあり、周辺には依田川や内村川が流れています。秋になると高原のような気候になることから高原野菜もたくさん栽培、一部ではこの地域を “丸子高原”と呼ぶ人もいるのだとか。
四季を通じて多種多様な農産物ができるのは、高原のような気候と潤沢な水のおかげです。販売している商品は決して珍しいものではないけれど、毎日の食事に使える“日常のため”の農産物がたくさん。だからこそ、何度訪れても買い物したくなってしまうのです。

-4軒の農家が始めた無人直売所から「あさつゆ」は始まった

「あさつゆ」のきっかけは、上田市依田地区にある4軒の農家が1985年に作ったキュウリの無人直売所にあります。次第に販路の拡大を求めて大規模直売所を作ろうという声が高まっていき、2013年に農家ら生産者や関係者が集まって「農産物直売施設研究会」を発足。どのような規模と設備を整えると良いのかをみんなでアイデアを出していくように。
そして2004年6月5日、上田市丸子農産物直売加工センター「あさつゆ」がオープンしました。

-“3つの自由”が直売所の個性をつくり出す

「あさつゆ」では運営組合を作って、直売所を運営しています。オープン当時、組合に参画したのは丸子町(※1)を中心とする生産者・160軒ほどでしたが、現在(2022年)では350軒まで増えました。
組合ルールの中でおもしろいのが“3つの自由の保証”で、販売価格、出荷量、荷姿や単位に取り決めはせず、生産者さん自ら自由に設定できるようにしました。商品を見ていると、 この“自由”こそが「あさつゆ」の個性につながっているのだと実感します。
「そしてもう1つ、私たちが大切にしているのは安全、安心な農産物の生産です。その実現のために、茨城県つくば市にある「つくば分析センター」に年間60万円の検査料を払って、月1回抜き打ちで残留農薬検査を行なっています」と伊藤さん。こうした取り組みが良い刺激となり、土壌からこだわる生産者が多いのも納得です。

「これからはレストランの料理にふさわしい農産物づくりもしていきたい」と語る伊藤さん。それぞれのプロフェッショナルがつながりあい、食を通じてさまざまな信州産食材の魅力を届けていくことでしょう。

※1 現在は上田市丸子。話しによって丸子町と記載しています

上田市丸子農産物直売加工センターあさつゆ
住所 長野県上田市御岳堂54-1
電話 0268-41-1062
営業 9:30〜18:00
定休日 1月1〜4日
HP http://www.asatsuyu55.com/portal/modules/iframe/index.php?id=17

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